パケット代をどこまで減らせるか? 

スマートフォン利用料のうち、一般的に最も高額になるパケット定額料金。これを減らすにはどうすればいいでしょうか?

 自分が月に何GB使っているかを調べる

まずはこれからです。これはキャリアのサポートページで調べられます。パケット数を128で割ると通信容量[B]に換算できます。少ししか使っていないのに高額な料金を払うほど無駄な事はありません。Wi-Fiがメインで、3GやLTEを使った通信をほとんど使わないなら、従量プランや小容量プランに変更するのも方法の一つです。
ただし、現時点で小容量定額プランを展開しているのはdocomoのみで、加えて月々サポートを適用しても利益を確保できるようにするためか、制限容量が7GB→3GBと半分以下にもかかわらず、1000円程度しか安くならないため、割高感があります。

 もっと減らしたい

現時点ではキャリア各社従量プランが一番安いのですが、それでもLTE対応機種だと月に最低2100円かかります。これをも節約したい場合や、ガッツリ使いつつ安くしたいという場合、適用できる状況は限られますが、キャリアのモバイルネットワークを使わず、モバイルデータ通信サービスを別途契約し、キャリアのパケット通信の代わりに利用する方法があります。最も効果的なのは、自宅のネット回線とスマートフォンのネット回線を兼用にしてしまう方法です。つまり、自宅のPC用ネット回線を外に持ち出せるものにするという方法です。モバイルデータ通信サービスにはdocomo Xi、Softbank 4G、EMobile LTE、UQ WiMAXがあります。このうち、docomo Xi以外は月額3880円が標準的で、提供元によっては期間限定でさらに安くなっていたり、高額なキャッシュバックを用意している場合もあります。

 考慮すべき点

 要検討事項

キャリアのモバイルネットワークの代わりに他モバイルデータ通信を利用する場合、当然ながらデータ通信用ルーターが必要になるため、最低2台持ち歩く必要があります。2台持ち歩くのが嫌な場合は素直にキャリアのパケット通信を利用しましょう。
また、ガッツリ使いたい場合、UQ WiMAX以外は通信容量制限に注意しなければなりません。PCのネット回線と兼用にする場合は特に注意が必要です。動画でも見ようものなら、あっという間に制限容量に到達するため、光回線の感覚で利用することはできません。
また、自宅に既に光回線などの固定ネット回線がある場合、削減額はキャリアのパケット定額代とモバイルデータ通信の差額分だけです。モバイルデータ通信を利用しようとしてキャリアのパケット定額を外した場合、期間限定の割引(月々サポート、毎月割等)を受けられません。この差額よりもパケット定額を付けた時の割引額が大きい場合、機種代を含めた2年間のトータル支払金額は逆転し、パケット定額を付けた方が安くなる場合もあります。特に、最新の高額な機種やキャリアが売りたがっている機種は割引額が大きくなっています。このため、購入時はパケット定額を付けて割引を受けるのが得か、機種代を1括で払ってデータ通信サービスを利用するのが得かを検討するようにしましょう。型落ちの安くなった機種では割引額が小さく、パケット定額を付けない方が得になる確率が高くなります。
さらに、電波を利用したネットワークでは当たり前ですが、サービスエリアにも注意が必要です。Xiルーターならばあまり気にする必要はありませんが、Softbank 4G、EMobile、UQ WiMAXは、活動範囲に圏外の場所がないかどうか確認するようにしましょう。幾ら安くても利用できなければ意味がありません。UQ WiMAXには事前に無料でルーターを無料レンタルして試せるサービスがあるため、WiMAXを検討する場合はぜひ利用しましょう。

 制限容量の壁

UQ WiMAX以外には通信容量制限が設定されています。多くは7GB/月で、加えて1GB/3日や366MB/1~3日などという制限もあります。自宅のPC用ネット回線と兼用にしようとする場合、これが悩みの種になります。PCでネットをするときは当然PC用サイトにつながるため、モバイル用サイトを閲覧するより必然的に通信容量が増えます。また、パソコン用ソフトをダウンロード購入したり、動画を見たりすると瞬く間に通信容量が増加し、128kbpsに速度を落とされてしまいます。使用量が少ないことが分かっていれば問題ありませんが、制限に引っ掛かることが確実な場合は、真の無制限通信ができるUQ WiMAXしか選択肢はありません。WiMAX環境が良ければ何ら問題のない快適な速度で使えますが、悪ければ非常に遅かったり、ブツブツ切れたりすることがありますので、上述のようにまずレンタルして試してからにしましょう。

 使えそうなことが判ったら・・・

 どういう契約にするか?

モバイルデータ通信がキャリアのパケット通信の代わりに使え、かつコスト削減が可能なことが分かったら、次はスマートフォンの契約プランを決めましょう。ここで注意すべきなのはキャリアのパケット通信の上限額設定です。上限額の記載なし=青天井と考えておきましょう。どのキャリアも従量制プランには上限額が設定されていますが、パケット定額プランまるっきり無しの場合、上限額の記載があるのはauだけです。3Gプランの場合は従量制プランでも最低額が390円と安く、これくらいならば保険のために支払っても良いと思えますが、LTEプランの場合は最低額が2100円かかり、これにモバイルデータ通信料の3880円を足すと5980円になってしまい、何をやっていることか分からなくなります。docomoとSoftbankは従量プランをも付けなかった場合の上限額設定の記載がないため、失敗した場合に悪夢を見る可能性があります。auはLTEプランでパケット定額プランまるっきり無しでも21000円の上限額設定があり、自己破産は避けられます。そのため、モバイルデータ通信サービスを利用してパケット代削減を狙う場合は、LTE非対応の機種を買うか、auを選ぶと、より削減額を大きくできます。さらに、auの3Gプランではパケット最低額0円の従量プランがあり、パケット代を少しでも削減したい人にとっては大きな魅力があります。
モバイルデータ通信で自宅のネット回線と兼用できそうならば、固定ネット回線は解約してしまいましょう。それまで携帯+固定ネット回線の利用料を支払っていた場合、大幅に通信費を削減できるはずです。年間で何万円もの削減になることでしょう。

 実際に使うときは

キャリアのパケット通信を利用せず、専らモバイルデータ通信を利用してインターネットに接続する場合、スマートフォンのモバイルネットワークは確実に切っておきましょう。ONのままだと、Wi-Fiの電波が切れた時に勝手にモバイルネットワークで通信します。また、アプリの自動アップデートも切りましょう。アップデート時に勝手にモバイルネットワークをONにされることを防げます。さらに、使用するアプリに十分注意しましょう。設定によってはアプリが勝手にモバイルネットワークをONにする場合があります。大半は問題ありませんが、インストールしたアプリの挙動を確かめておきましょう。

 まとめ

いかがでしたか?機種代割引云々という問題があり、状況次第でどちらも一長一短ですね。どんな状況でも有効というわけではありませんが、少し工夫すると大幅に通信費を削減できる可能性を秘めています。基本はスマートフォンの基本料金+モバイルデータ通信で、モバイルデータ通信を自宅のネット回線にも使う、というものです。もちろん、タブレットを持っていればモバイルルーター経由でネットにつなげられます。本体やアプリの設定を変更しておかなければなりませんが、安くスマートフォンを使うには非常に有効です。現状、削減額と万一モバイルネットワークが知らぬ間にONになってしまった場合の安全性を考えるとauがお勧めですが、docomoやSoftbankでも3G機種ならば十分に削減できます。スマートフォンは道具ですから、不必要な料金を払うことなく、賢い使い方をしましょう。